昨日はクリスマス気分も吹き飛ぶほど株価が急落しました。
一時的なものであればいいのですが、トランプ政権の混乱の収束も見通せないのも手伝って、長期化する可能性も十分あります。
日本は超低金利が長期間続いているため、
すでに銀行で利益が大きく低下する副作用が出ていることで、
これ以上の金融緩和策を取るのは難しく、手詰まり感があります。
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株価が下がると「年金運用」も心配のひとつです。
公的年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の
2018年10~12月期は7兆円程度の損失が見込まれるようです。
将来の大事な年金が株価に大きく左右されるのはどうかと思いますが。
企業年金も同様です。
70兆円ともいう規模の年金資産を抱える上場企業ですが、
株安が続けばかなりの金額の穴埋めが必要です。
確定拠出年金等も、株価急落は投資熱を冷ましてしまいます。
「やっぱり株は怖い。」と思い、慌てて定期預金や保険商品へのスイッチングを考えてしまう人も多いですが、これは失敗です。
毎月の積立投資では、株価下落はチャンスと以前書き込みしました。
⇒ ドルコスト平均法
金利の低い商品で運用するのはかえってインフレリスクを大きくします。
のんびりと大きく構えましょう。
株価の低下が長引くとすれば、次に考えられるのは消費増税の延長です。
今のところ政府は「消費増税は予定通り実施する」と強気なようですが、
十分に延長する可能性はあります。
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その理由は・・・・・> 選挙があるから。
4月に統一地方選、
7月に参院選 があります。
突然「やっぱり延長します。」とならないとも限りません。
しばらくは株価の動きに目が離せませんね。
それでは、また。
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<著者プロフィール> 川淵ゆかり
ファイナンシャルプランナー(日本FP協会 CFP(R)、厚生労働省1級FP技能士)