2018年 大納会の株価は?
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今年最後の取引である大納会の株価は、どうにか2万円台を保持した
20,014円で終えました(前年末比2,750円安)。
昨年の大納会終値と比較すると、2,750円安、12.1%の年間下落率。
7年ぶりに前年末の終値の水準を下回りました。
長期金利も1年3ヶ月ぶりにマイナスとなってしまいました。
ちなみに、
東日本大震災の2011年は、前年末比 1,773円安、約17%下落。
リーマン・ショックの2008年は、前年末比 6,448円安、約42%下落。
と、なっています。
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日本株を買い支えているのは?
さて、ご存知の方も多いと思いますが、
日本の株価って、日銀が買い支えています。
金融緩和の一環として、ETF(上場投資信託)を株価が下がると日銀が買っている状況なのですが、
2018年の買い入れ総額は6兆5千億円を超えています。
日銀のETFの買い入れは、2010年12月からスタートしました。
当時はリーマン・ショックで株価が大きく下がったためでしたが、
2011年の年間買入れ額は約8,000億円でした。
(8倍以上になりました。)
日銀のETF買入れは、アベノミクスの金融緩和策として
当時就任した黒田日銀総裁が買入れ枠を拡大したのをきっかけに
年々その金額は増えています。
株価で企業の本当の価値は判定できないのではないか、と思うほどです。
日銀の保有しているETFは約24兆円。
日銀の自己資本は、約8兆円しかありません。
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もし、2019年以降に株価が大きく下落するようなことがあったら、
日銀自体がトンデモ状態になると思うんですが。
2019年もたくさん買うんでしょうか?
そんなにしてまで株価を上げないといけないんでしょうかねぇ。。。
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株価の下落で売りのタイミングは?リスクは?
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)も、大株主様ですよね。
こちらも国内株式の保有金額は増え続け、運用資産の1/4を超えており、
40兆円を超える金額です。
株価の下落は私たちの年金資産に大きく影響してしまいますね。
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海外の影響とはいえ東京オリンピック前に、こんな大幅な株価の下落があることは予想できませんでしたが、怖いのは今後です。
東京オリンピック、大阪万博と大きなイベントが続きますが、
その後は人口減少も加速し不透明です。
私が思うのは、
日銀もGPIFも、一度買っちゃった日本株を手放すのは、株価の下落につながってしまうので、
売るタイミングはもうないのではないか、ということです。
それでは、また。
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<著者プロフィール> 川淵ゆかり
ファイナンシャルプランナー(日本FP協会 CFP(R)、厚生労働省1級FP技能士)
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