昨日の夕方、なんとなくニュースを見ていたら、
「30代、40代で、貯蓄なしが23.1%、50万円以下は24.6%」といった話題が入ってきました。
合わせると30代、40代の半数近くが貯蓄額50万円以下、となります。
しかも1年前に「貯蓄なし」と答えた人は17.1%で6ポイントも増えています。
一番働き盛りの時期で、本来なら車や趣味にお金を使いたい年代なのに、非正規などが理由で「生活がカツカツ」なんだと思います。
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じゃぁ、年収が高い人は余裕なのか、と言うとそうでもありません。。。
給与所得控除の見直しが何度も入っています。
※ 給与所得控除とは、所得税や住民税を計算するために必要経費の概算額として給与収入から控除されるものです。控除額が大きくなると税金を計算する金額である「所得」が小さくなるので、納める税金が少なくなります。
2013年から上限額が設定され、245万円となりました。
これが、2016年には230万円、2017年には220万円、
そして、2020年には195万円とさらに減額となる予定です。
この195万円の上限額にひっかかるのは年収850万円超の人たちです。
23歳未満の扶養親族がいる世帯は負担が増えないようになるようですが、お子さんがいなかったり独り立ちしたりしている家庭は、確実に増税となりそうです。
しかも、配偶者控除にも2018年は年収による上限額が設けられました。
収入が1,120万円を超えると配偶者控除は段階的に縮小され、1,220万円を超えると控除額はゼロになります。
消費税増税前に食料品の相次ぐ値上げで家計はけっこう厳しくなっており、
ますます老後資金は貯めづらくなってきそうです。
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50代になってから老後資金を作ろうと思っても「もう遅い。」という時代になりました。
将来のための資金は「長期でコツコツ」上手に殖やしていくのが王道です。
大変でしょうが、家計支出を見直して少額からでも資産作りを始めましょう。
お気軽にご相談くださいね。
それでは、また。
<著者プロフィール> 川淵ゆかり
ファイナンシャルプランナー(日本FP協会 CFP(R)、厚生労働省1級FP技能士)