*
夫婦二人に収入がある場合、
夫婦二人で別々の住宅ローンを契約する場合は、ペアローンといいます。
ですが、契約がひとつとなる場合は、連帯債務または連帯保証での契約となります。
奥様がパートの場合などはペアローンを組むのは難しいですが、
連帯債務や連帯保証で収入合算で借入額を増やすことが可能です。
連帯債務と連帯保証はまったく違うものなので注意しましょう。
●連帯債務(フラット35や一部の銀行などのローン)
連帯債務の良いところは、契約はひとつなのに
といったところになります。
ですが、利用できる住宅ローンがフラット35など非常に限られてしまうところが難点です。
また、夫婦二人で返済していくという契約になりますから、最初からご夫婦二人に返済義務が発生します。
●連帯保証
民間の住宅ローンで多く用いられる方法で、夫婦の一方(奥さん)が連帯保証人となります。
連帯保証だと、住宅ローン控除が使えるのは一人だけ、住宅ローンの分の登記も一人だけ、となります。
※頭金など奥様が出しているのであれば、その分は登記します。(この分を登記しないと贈与税の課税対象となってしまいます。)
連帯保証は、主債務者(夫)のみに返済義務がありますが、主債務者が返せなくなった場合に連帯保証人(妻)に返済義務が生じます。
*
夫婦共働きだと住宅ローンの借り入れも増やすことができますが、
将来のことも考えて返済計画を立てましょう。
一方が、病気・ケガ・出産・育児・介護等で仕事を休んだり辞めたりした場合、返済に窮することにもなりかねません。
「借りられるから。」と目一杯借りることなどはやめて、夫婦二人でしっかり話し合って住宅ローンを決めましょう。
それでは、また。